私の生きた道、出会った人達

20と数年という短い期間ですが、職業柄たくさんの人と出会ってきました。高校留年、退学だったのか、はたまたもっと前から人生の分岐点はあったのかもしれません。そこから夜の世界に飛び出してみたり、高卒認定をとって大学に入ってみたり…今や社会人として世の歯車になっています。私がいつどこでどんな人と出会ってきたのか。何を得たのか、学んだのか…少しでも参考になればとここに拙い文章ですが残していきます。

ジャズバーから救急病棟にワープしていた~2万円のウイスキー+‪tax10%~

毎日やりきれない。
鏡を見れば気持ちの悪い顔をした自分が反射するし、足を見れば外反母趾気味の親指が見える。
外を見れば白くなった山々と、根雪になった道路。バス停で凍えながら出勤する人達。
こんな雪の日でも欠かさず出勤する人達に比べて、自分が抱える悩みは、やれ顔が悪いだの足がキモイだのそんなもんだ。完全に視野が狭くなっている。
専業主婦を批判する訳では無いが、社会との関わりが薄れていく自分に発狂しないのかつくづく疑問を抱く。(専業主婦なりのコミュニティを作って楽しくしていたり、私の知らない次元での関わり方をしているのかもしれないけれども)


そして、話は昨日起きた出来事についてここに書き残して置こうと思う。誰かが読んで救われる内容でも、面白い内容でもないから、自戒の文として公開する。
その日私は「元カレの家に泊まりに行く」という周りからは理解不能な予定があった。元カレとはTwitterを見ている人は察していると思うが、例の飼育員さんの家だ。何だか乗り気にはならなかったが、家にいるのがやりきれなくて早めに家を出てしまったので時間を潰すことにした。


何もすることがないからカラオケで歌い酒でも飲んでから向かうことにした。が、そこでまず1つ目の異変を感じた。「あれ、楽しくねぇな。」歌うのは好きだし酒を飲むのも好きだから、普段なら2時間も歌えば気持ちよくなってくる。この日は気分が乗らず1時間でカラオケを退出してしまった。
2つ目の異変は、1人でジャズバーに入ったこと。そして大嫌いなジャックコークを頼んだこと。店主からは「ここは夜しか酒出さねぇんだ。カレーしかない」と言われたが、「どうしても飲みたいしオスカーピータソンが聞きたい」と言ったら何かを察したのか、すぐに酒を出してくれた。
3つ目の異変はもう来ることがないと思っていたジャズバーのボトルキープをしてしまったこと。しかも5000円で流通しているウイスキーに2万も出してしまった。


会計を終えた頃にはいつもの嘔気がしてきたので、適当に吐いて帰るかとトイレに向かった。いつも通り綺麗に吐くことが出来た。ここで最後の異変に気がついた「脚に力が入らない」。意識はある、具合悪さもない、ただただ脚に力が入らないのだ。
しょうがないから119通報をしたが、「救急です。自分で通報しています。住所は〇〇。23歳女性。飲みすぎて脚に力が入らなくなりました。嘔吐はしましたが、嘔気は落ち着いてきていますよろしくお願いします。」とお前タクシーで病院行けるやろ位の冷静さで通報してしまった。


救急隊員がすぐに駆けつけてきたが、どうやら担架を運ぶ隊員が手馴れていないようだった。すると救急隊員の1人が「こんな冷たくなっちゃって可哀想に、仕方ねぇ!」と私をお姫様抱っこで搬送した。(ダメだろ)(惚れてまうやろ〜)


救急病棟に着くなり、色々診察された。体温は34度代、血圧は上80くらい、サーチは94くらいだろうか。途中、なれない研修医が私のおっぱいを触ってしまい。必死に謝られたのは覚えている。


私「バイタルも意識レベルも問題ないし、点滴したら帰れそうですね」
医者(研修医)「その通りです、看護師さんですか?」
私「ええと、まあ医療関係者です(ぼかした)。しかも休職しています。偉そうにすいません。」
医者(研修医)「いいえ、患者さんの気持ちと直接向き合っていかなくてはいけない大変なお仕事です。大変だったでしょう。今は体調大丈夫ですか?」
私「はい、具合の悪さは大丈夫です。でも…寒い。なんでだろう。」
研修医はすぐに立ち上がって毛布をいくつも持ってきてくれた。そして、本来は良くないが手を少し握ってずっとそばにいてくれた。お前あかんやろ。(惚れてまうやろ〜)


帰りは母と弟が迎えに来た。優しい家族なので、飲んでた理由などは深く聞いてこなかった。
最後に会計を済ませたら2000円程請求された「さっきのウイスキーのtaxか?」と1人で考えながら、少しにやけながら会計を済ませる不審者になって病院を出ることになった。
さて、あのウイスキーはどうしようか。